20歳からのお食い初め
生まれてから家を出る高校18歳まで、わたしの家にはたくさんの禁止事項があった
マックやミスドみたいなファーストフード店には行っちゃいけない。ポテトチップスを食べてはいけない。炭酸飲料を飲んではいけない。友達のおうちに外泊をしちゃいけない。許可なく台所に入ってはいけない。勝手に冷蔵庫から飲み物を飲んではいけない。ゲームをしてはいけない、友達の家で誘われても断ること。
書き出せばキリがない。
分かりやすく流行りの言葉で言えば、まあ毒親だった。
高校通学のために町から出るようになってお小遣いも持たせられた頃から、マックやミスド、ポテチ、炭酸飲料の類は買い食いするようになってしまったのだ。上京してからは何回か友達の家に外泊をした。台所云々はまあさておき、ゲームはまだ1回もしたことがない。あまりに縁がないので、やってみよう、という気持ちにすら至らない。
マリオの相方の名前がルビーだったかなんだったか思い出せないし、キノコとカメは最初の一文字すら出てこない。RPGと言われてもセカオワ?となってしまうし、最悪。なにより、ゲーム知識を前提とした笑いが分からないのが最悪。例えば芸人が、Bボタン連打で、とかいう言い回しをしたとしても、それがなんなのか分からない。というかこの言い回し自体が合っているのかすら分からない。教養がないから伝わらない笑い。悔しすぎる。天才の孤独っていうのと少し似ている。そんな訳ないだろ。すみません。
というのも、今日彼氏とふらふらヨドバシカメラをうろついてたら、ゲームの体験機があってなんとなくやったそれにどハマりしてしまったってだけ
こーんな面白いものを小学生の頃のみんなはやってたのかーーーー?!ってね
そりゃ価値観とか生きやすさとか選択の幅とか違ってくるわ、とまで思った。いや、それほどのもんだと思うよ
ゲームは1日1時間!とかソフトの取り合いとか、ゲームのことで怒ったり喧嘩したりとか、みんな通る道じゃん。
小学6年間分の教科書川に捨ててきちゃいましたって気持ち。
近々住まいに導入しようってことで、単発バイトでもするかな