大好きなコンテンツが燃えた

いつもはふわふわふわふわ抽象的なことを書いているんですけど、これは血に足のついた日記的な話です。(オチもない)

 

大好きなコンテンツが燃えた、、うわーん!

騒動からだいぶ時間が経っているのでもういいかなとは思うのですが、

とあるアイドルゲームが好きで、2年ほど毎日やっていました

周りに好きな人がいないのでただFF一桁のアカウントでストーリーの感想を壁打ちしたりバイト代でたまに課金したり、ゲーム自体にプレイヤー同士の交流がないので、一人で楽しんでいて

それなりに巨大なブランドなので名前ぐらいは大体知られていて、でもゲームシステムがとっつきにくいので新規がハマりにくくて(周りにも勧めづらい)、でもストーリーがかなり良いので毎日やってました

キャラのことも日々考えていて、私はグッズとかを買うタイプの人間ではないのでオタクとかではないですが、でも有り体に言えばそのコンテンツのオタクでした。!!!

(好き好き好き!!って感じではなくて、どちらかと言うと原義的なオタクです)

 

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燃えた………

メイン声優が不祥事を起こして、それが色々とキャッチーだったばかりにTwitterのトレンドを、ゲーム名、声優名が2日間独占しました

 

良作揃いのMADが頻繁に投稿されていたニコニコには該当声優を中傷する動画が並び

声優が担当していたキャラの動画のコメ欄は荒らされ

公式Twitterには下品なリプがつき

そのキャラを推している一般オタクのTwitterにまで凸られ、

ゲーム名も正しく書いていないようなまとめブログは量産され、

ペラいネタツイラーが騒動に絡めたキャッチーなツイートをし、

 

インターネットの“業“が詰まったような様相に…

 

 

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こういうことはたびたび起こるけれど、自分のいる界隈が他人の土足で踏み荒らされることがこんなにしんどいとは思わなかった

 

私は三峰結華を常に心の中に飼っていて、彼女のめんどくさい情緒や過剰なまでの気遣いを、分かる、分かるよと抱きしめていた。(キモいオタク…)

好きだ好きだ!!みたいなツイートはしないし、同人誌を出したりもしない。

でも私という存在を客観視するときに、痛い行為だと分かりつつも、心の中に三峰結華を置くことで平静を保っていたような、とにかく大切だった。

 

私が今まで野次馬をしたことがないかと言われたら、多分そんなことはない

笑いを含んだ炎上が起こったとき、それに絡めたようなしょーーもないネタツイをしたかもしれない(最悪だが)

 

でも、公式や該当声優のTwitterに、騒動を想起させる定型文で凸るような野次馬たちは、インターネットとかいう誰でもどうにでもなれるような場所ですら、モブでいることを選ぶのか?と思いました。

 

100ワニとかでも思ったけど、炎上するには火付けのほかに野次馬が必要で、それは炎上というものを成し遂げるためのガチモブですよね

火をつけられている人物や物事の周りをワーッと松明を持ちながらクルクルと回るハムスターな訳です

そういうシステムとしての一部を自ら担いたい、『私はもうここですら主人公になることを辞めました』という意思がハッキリした積極的モブがいることに驚きました

 

別にみんながみんな目立ちたいという目標がなくたって良い ただ輝いている人を見ていたいというだけでも

でも自らモブを志願する人もたくさんいるんだなあ、と、コンテンツを汚された悔しさに歯を食いしばる顔になりながら思いました。

 

そういうのは回り回ってじわじわと自己肯定感を下げるので、本当にやめた方がいいとも思います

 

10月11日にマシュマロをくれた方

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お返事が遅れてすみません。

マシュマロを複数のアカウントで持っているのですが、赤ちゃんアカウントでログインしておらず、メールからの通知で気付きました。

 

切羽詰まってるな、という印象を文章から受けたので、反射の言葉じゃなくちゃんと答えたいなと思いました!

 

私は抗不安薬抗うつ剤を7年間ぐらい365日朝晩に飲み続けているのですが、薬についてはそこまで考えたことなかったです。

心が『平穏』に保たれているから考えられないのかもしれないです…

 

飲まない人に向けて説明すると、抗不安薬は、飲むと、ぼわっとするんですよね。寒い日にホワホワのジャケットを羽織ると肌の表面が外気から守られて暖かい薄い膜ができると思うんですが、それが思考にかぶさる感じです。思考や五感が鈍磨になって、夜にお布団に入って電気の音を聞きながら微睡んでいる時みたいな、そういう精神状態に持ってかれます。漫画だったら頭からポヤ〜という記号が出てるような、そんな感じです。怖いですよね

抗うつ剤については、個人的に効果を感じていない(そこまで鬱状態じゃないということかも)ので、特筆しないです

 

これはよく議論されているような気がしますが、精神系の薬によって心の形が変えられてしまうと、自分の輪郭が曖昧になります。それがこわい。

薬によって思考を塞がれて、上を向かされる

自分の中身をパステルカラーにされる

ワーッてなりますが、やりすぎ都市伝説の関さんは身体の中にマイクロチップを2つ入れているので、今の時代これぐらい普通なのかもしれません。

 

 

自分自身が薬を飲んでいることについてどう思うか、ということなら、言葉を恐れずに言えば恥ずかしいです。(私に私が思うことであって、他の人が飲んでいることには特になにも思わないです)。劣等感を感じる、ということとはまた少し違うので、説明します。

ZOCやあのちゃんなどの影響によって、主にミスID界隈を中心に、病んでいることがカッコいいという風潮が出来上がっていますが、絶対にそんなことはなく、心身健康に働いているほうがカッコいいです。Twitterのbioに飲んでいる薬を列挙して、毒親・ブロン・病んだ、みたいな語彙を多用する女の子はキモいです(可愛いけど)

そういう女の子たちと共通する気持ちが少なからずあるというだけで、自分のことが普通に恥ずかしいし、嫌だな〜と思います。

泣きながら思っているわけではなくて、俯瞰しながら、私って恥ずかしいなあと思っています。

骨折した人が杖を使うように精神を病んだ人も薬を飲むのは普通!みたいな月並みな言葉があるけれど、骨折じゃないし…

弱いわけじゃないよ、とか、責任感が強いだけだよ、とか言われても、別にそんなことないだろ!と思う

多分、骨折とか風邪が隕石にぶつかるような罹患なのに対して、精神の病というのは個々人のパーソナリティから溢れ出してくる内なる病なので、病を以って自分自身を決定づけられてしまうような、そんな怖さとか気恥ずかしさがあるのだと思います。

薬についても同様で、風邪薬や胃薬と違って、精神薬自体が自分自身を説明するアイデンティティの一部とみなされやすいので、それが最悪です。

 

現実的なことを言えば、

薬を飲んでたら献血できないし(そもそも献血できる条件に該当しないので出来ないですが)

脱毛もできないし、妊娠もリスクがあるし、他の病院に行くたびに申告しなければいけないし、不便ではあります。

 

マイナスなことばかり書きましたが、7年間も飲んでいるのでこれからも減らすか増やすかを繰り返して細々と飲むんだと思います。今は減薬中で、一時期の1/6まで減っているので、このまま飲まなくなるといいなと思います。

 

これが答えになっているか自信がないですが、質問をくださってありがとうございました。

 

自分のことばかり話してしまってすみません。

私は薬に対して否定的でも肯定的でもないですが、必要な時に必要なものを飲むことは大切だと思います。落ち着いたら少しずつ減らせば良いと思います。そのスパンが5年でも10年でも

あなたさまが心安らかに過ごせますように。

地震の時の酔っ払いありがとう

 

めちゃくちゃ揺れた、7日22時41分。

私の家は関東県にあり、かつ6階にあるので、このまま倒壊するのではないかと思うほど揺れた。

引っ越しを控えているので、部屋には段ボールが積み上げられていて、その上でいつものように猫が寝ていたのだけれど、あまりの衝撃にとてとてと降りてきて私の身体の中に収まった。

揺れの収束を待つ間、呼吸の速さと動悸のけたたましさを自覚していた。

地震が得意な人なんていないと思うけれど、私は多分かなり苦手な方で、そもそも自分の意に反して動くものが怖いのだ。

地震はもちろん、ジェットコースターだったり、電車やバス、新幹線とかもかなり嫌い。公共交通機関が意に反して動いているかと言うと少しニュアンスが違うような気がするけれど、例えば人身事故なんかで急遽停止してしまうとたちまち全身から汗が噴き出して吐きそうになってしまう。〇〇分に〇〇駅に着くという自分の予想に反した動きをしているから。病気といえば病気なのだけれど、まあそういう特性の人間だっている。それが私です。

そんな感じなので、地震はかなり苦手で、浅い呼吸で付き合っている人と電話を繋げて安否確認をしている間も動揺していた。なんだかまだ揺れている気がして、ふわふわする地面を汗ばんだ手のひらで支えていた。

やっと鳴り止んだ緊急地震速報を確認して、もう頓服の抗不安薬でも飲んじゃおうかと言う時、山賊?というぐらい豪快な笑い声が階下から聞こえてきた。

 

ガハハハハハ❗️

 

と言う感じの。

 

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。。

マンションの斜め向かいには居酒屋があって、そこが1年前に越してきた時からまあうるさかった。毎日夜中の2時くらいまでどんちゃん騒ぎしていて、コロナ禍でもドアを閉め切って身内の客で闇営業のようなことをしていた。

とにかくうるさい。

深夜3時に話し声や笑い声が6階の私まで届くのだから、多分周辺の住民ほとんどが迷惑していると思う。なんならGoogleレビューもなんとなく荒れている。

営業時間外も店外で飲んだくれてるしコロナの時も普通に営業してるし、まあこれらは別に自由なのでいいけど、夜中に目が覚めるぐらいうるさいしのは最悪。気持ちに余裕がない時はよっぽどレンタルおっさんを雇って『うっせえぞオイ!!』と怒鳴ってもらおうと思ったぐらい。これはツイキャスでも度々言っていたので嘘ではありません…。

。。。。。

。。。。

。。

 

ガハハハハ❗️

 

でも、その笑い声を聞いた時、まじ笑いしてしまった。

両津勘吉の擬人化のような笑い声は静まり返っていた住宅地に1本グソのようにしっかりと鎮座した。

 

震度5強揺れた30秒後になにがそんな面白いんだよ

 

薬の力で気持ちを落ち着けようとしていた自分とはえらい違いだ。とにかく、人種の違いというか、相いれなさというか、そういうものの力で、なんかあっという間に大丈夫になった。

 

そもそもお酒を飲まないし、お酒が好きでもない。イキっているわけでも逆張りオタクでもなく、前述した『自分が操作できないものは全て怖い』という病気の範囲内にお酒も含まれていて、これを払拭できるほど味が好きでもない。前後不覚になるまで飲んだことがないので、酔っ払いという状態になったこともなく、なんなら、なんで自分が制御できなくなるまで飲むんだ…?と、同級生が吐く中で半ば見下していたかもしれない。

なので、規則を破って、深夜の住宅街で獣のように咆哮する酔っ払いたちは私にとって一番嫌いで、一番理解不能な存在だった。

でも助けられた!

 

ありがとう地震の時の酔っ払い。

 

Twitterで、お風呂の水を貯めといてとかガスの元栓を閉めてとか、震災を経験したいろんな人のアドバイスが流れてくる。インフルエンサーたちが有益な情報をリツイートしている。でも、外ではやっぱり酔っ払いが騒いでいて、多分、そんなことは微塵も考えていない。

そういう感じです。

 

 

 

(でも本当に地震には気をつけて、いろんな人の助言に耳を傾けてください。)

自己承認欲求に関する一人問答

リツイートが伸びなくて病む!

うあーーーーーーマジでリスカしたい、

ってなって、でももう20歳過ぎてるからスパスパ切るわけにもいかなくて、なんで病んだのかな?というのを考えました

 

なぜリツイートが欲しいのか

→頑張ってるの見てほしい!と思うから。頑張ってるのに見てくれないと、頑張ってないのかな?と思うから!

いやだって、でもさ〜〜

うおーーーーーーー

あーーーーーーーーーーーーッッッッッッ

 

(頭の中にタルパを作る音)

 

※タルパ

霊的・精神的な力によって作成された、意識を持ち、比較的自律的な意志を有する存在。イマジナリーフレンドとも言う。

 

『でも、反応しなくても心の中で頑張ってるな〜と思ってる人はたくさんいるかもよ』

✴︎そんなの分からないから、分からないことで慰められても困る!

『さくちゃんだって、好きな芸能人や声優にリプしないし、いいねもしないじゃない』

✴︎それはそうだけど、自分と同じ立場でも応援されている人はされていて、自分は数字の上ではその人に負けてるって思うんだよ

『数字がそのまま自分の価値や評価になると思うの?』

✴︎うん。私の思考の悪癖だけど、どうしてもそう思うんだよ。

『愛してくれる親や恋人、友達がいて、それ以上に幸せなことなんてないよ』

✴︎分かってる!分かってる上で苦しいの。だって、全部を持っていても尚称賛される人はいるよね?

『例えば、勉学とか何かの賞とか、そういうこと?』

✴︎そう。私も欲しいって思う。

『挑戦すればいいじゃない』

✴︎したよ。したけど、称賛されるほどの結果は残せなかった。多分これからも残せない。

『そもそも、両手に有り余るほど称賛される人なんてひと握りだよ。自分がそこに入れるはずだと思えるほど自己評価が高いの?』

✴︎高くないと思う…。むしろ低いよ。でも、低いからこそ、分かりやすい結果や賞賛が欲しくなるの。

『無謀だと分かってても?』

✴︎うん。周りからも自分からも低く見られてるだろうな、って卑屈に思うからこそ、パッとする結果をあげたい

『自分や周りを見返したいんだね。そういえば、受験期も突然東大を目指し始めてたよね』

✴︎求める評価と自分の能力が釣り合ってないのは分かるんだよ。

『そうだね。さくちゃんはちゃんと大学に合格してたし、資格も取れたよね。言うほど能力が全くないってことはないと思うけどな』

✴︎うん…。

『それも分かっているのに、やっぱりまだ周りからの評価や賞賛が足りないの?』

✴︎足りないよ、全然足りない。今すぐ家を一軒ずつ回って、私を褒めろ!って脅したいぐらい。

『そういう想いを常に抱えているんだね。自分に対する評価がないと、存在していたらいけないと言う気持ちになるのかな?』

✴︎なるよ!例えば、何かを諦めたり、成績が悪かったり、注意されたりすると、自分も、評価しない周りも死ねって思っちゃう。

『そうなんだ。逆に聞くけど、そう思わない思考が健康的な人は、周りから思うように評価されない時はどうしてるんだと思う?』

✴︎多分、次頑張ろう!とか、こういう時もあるよね〜とか…。

『うんうん。そういう人とさくちゃんとは何が違うのかな?』

✴︎やっぱり、元来ある自己肯定感とか自己愛の度合いかな

『さくちゃんは自分の自分に対する自己肯定感や自己愛が低いと思ってるんだね。どうしてだろう?』

✴︎分からない。勉強も部活もうまく行ってた中学までは平気だったの。うまくできなくなった高校から今までこんな感じ。中学の時はいろんな人に褒められてたから、周りの評価が自分の価値につながる、って思考は小さい頃からなのかも。

『生まれ持った気質?』

✴︎多分、そう。

『じゃあ、今から変えるのは難しいね。評価されるように頑張るか、評価されなくても気にしないマインドを手に入れるか、どちらかをやるのがいいかもね』

✴︎前者は結局他人に依るから、後者の方が実現しやすいかも。

『うんうん。そうだね。評価されなくても気にしないマインドを手に入れるにはどうしたらいいかな?』

✴︎うーん。いざ、評価されないって状況が起こるともう詰む気がするから、評価されるために何かをしない、っていう方がいいかも。

『何が物事をする時のモチベを、他人からの評価にしないってことだよね。それはできそう?』

✴︎誰かに褒められたくてやってることばかりかも…。

『そうじゃない何かはある?』

✴︎うーん。能動的に行う何かではないかも。文章を書くのは、褒められたいという気持ちもあるけど、書きたいから書く!みたいな気持ちもあるかも。

『文章を書くことには、純粋に好きっていう動悸もあるんだね。文章を書くことを大切にするといいかもね』

✴︎でも、pixivのブクマもいいねも気にしちゃうし、落選するのが怖くて賞には出せない。文章も同じかもしれない。

『でも、評価されたい!の気持ちが全部じゃないんだよね。ただ好きで書いているっていう気持ちが1%でもあるなら、それを最後の依代にしたらどうかな』

✴︎依代

『うん。単純に好きだからやってる何かがある、っていう事実があるから、さくちゃんは大丈夫。そう思ってみたら?』

✴︎確かに、他人に振り回されない自分が微かでも残ってるって思えるかも。

『自分だけの自分がいるなら、まだ大丈夫だよ。評価を気にし過ぎて落ち込んだ時は、このことを思い出してみて』

✴︎分かった、ありがとう。

『じゃあ帰るね。おやすみなさい。』

✴︎おやすみなさい。

 

 

 

シュルルルルルルル………

 

(頭の中のタルパが消えていく音)

 

はみ出していた人たちのこと

最近はみ出していた人たちのことを考えます。

私は田舎の街に生まれて、少しだけ裕福なお家の一人娘として育てられて、1日5時間ぐらい進研ゼミをやらされて、だからか分からないけれどかなり成績が良かった。性格も普通に明るくて、愛嬌があって、いじめられてたかもしれないけどそれに気づかないぐらい鈍感で、幸せな女の子だった。

真ん中にいる女の子だったので、はみ出していた人たちのことを知らなかった。

高校生になって大学生になってどんどんピントがずれて、位置がずれて、自分がはみ出したとき、田舎町にいた頃にはみ出していた人たちのことを知りました。考えました。

どんな気持ちで青臭い空気を吸っていたのか、蛇口を上に向けて水道水を飲んでいたのか、今でも少しだけ想います。

 

①こうちゃんの理科の時間

幼稚園から一緒だったこうちゃんという男の子がいて、ADHDという言葉がなかった当時から、『あの多動の男の子』と呼ばれていた。幼稚園の授業参観に来た私のおばあちゃんすら言っていたからよっぽど動き回っていたんだと思う。

こうちゃんは、お調子者で、とにかくよく騒いでいた。とにかくよく喋っていた(ような気がする、あまり覚えていない)。

低学年の頃お調子者だったこうちゃんは、高学年になって周りがませてくると、少し嫌われた。本人もそれを感じ取ったのか、あまり騒がなくなった。ケロロ軍曹の絵ばかり描いていた。

小学5年生の理科の時間に、先生の他に知らないおじいさんが来ていた時期があった。多分近所の人で、授業を手伝う学習ボランティア的な立ち位置だったのだと思う。私はその時こうちゃんと同じ班で、真ん中の列の一番後ろだった。

そのおじいさんは、周りの女子から『口が臭い』と煙たがれていて、教室の端っこで少し居づらそうにしていた。(ような気がする)(が、口が臭かったのは確かです)

そのおじいさんとこうちゃんが、それはもう、よく話していたのだ。

『じゃあ宇宙が爆発したらどうなる?』というような荒唐無稽な問いをこうちゃんが笑いながら問いかけ、おじいさんがニヤニヤしながら『それはお前、あれだよ』という風に半笑いで答える。具体的に何を言っていたのかは分からないが、そういったニュアンスだった。

理科に関係あると見せかけて全く関係ないような、どちらかと言えば空想科学読本の内容のようなはちゃめちゃな話を、二人は教室の後ろでぺちゃくちゃぺちゃくちゃ小声でくっちゃべっていた、毎時間。

先生もそれを注意しなかった。外部のボランティアだから注意しにくかったのか、こうちゃんはほとんどのテストが0点だったので諦めていたのか分からない。

でもこうちゃんが楽しそうだったので、覚えている。

 

②〇〇さんのシチュー

中学3年生のクラスに、知的障害の女の子がいた。名前を覚えていない、だから〇〇さん、にした。

中学には特別支援学級があって、給食とか行事の時だけ通常学級に混じる。〇〇さんは特別支援学級の子で、私のクラスに混じって、毎日給食を食べていた。

〇〇さんは3年生の時に関西から転校してきたので、誰も存在を知らなくて、何より知的障害なので死ぬほど浮いていた。なんというか、体育教師が担任のヤンキークラスだったので、私を含めた真面目数人もめちゃくちゃ浮いていた。担任がヤンキー側に立ってはっちゃけるというはちゃめちゃなクラスだったのだ。

給食は大きな講堂のようなところでクラスごとに横一列になって、ミッドサマーの縦一列バージョンのように食べるのだけれど、〇〇さんのいる周辺だけが水を打ったように静かだった。みんなが、〇〇さんをあからさまに無視していた。かなり最悪なクラスだったのだ。

ある日給食でシチューが出て、突然、〇〇さんがそれを食べてる最中にひっくり返してしまった。幸いトレーから出ることはなかったけれど、クラス全員が『あ〜あw』というようにそれを見つめていた。〇〇さんは『あ……』というように固まっていた。障害があるからないからではなく、あそこまでアウェイだったら私でも固まると思う。

担任は〇〇さんの斜め前にいたのに『ふ〜ん、で、どうすんの?』というような冷ややかな目で見ていた。

私は居た堪れなくなって〇〇さんの手を引いて席を立って、お盆に溜まったシチューを鍋に戻して、水道でお盆を流した。〇〇さんは『ありがとう、ありがとう』と小声で繰り返していた。

席に戻ると担任が『ありがとうね!w』という感じで私に軽く笑いかけて、〇〇さんに『結局人に助けてもらうんだね…』みたいな伏せた目を向けた。(これは私の妄想ではなくて、本当にそう。そういう人だったんです)

周りは私たちを無視するように食事を続けていた。席に戻った〇〇さんに、誰も何も言わなかった。

みんな死ねばいいのにな、とはじめて思ったのがこの時だったので、〇〇さんの名前は覚えていなくてもシチューのことははっきりと覚えています。

卒業文集で先生を含めてクラス全員から寄せ書きを書き合う、というのがあったのですが、〇〇さんのページだけはみんな字が小さくて、少ししか書かなかった。担任すら、一文で適当に書いていた。ヤンキーが『かわいいですねwwww』と真ん中にデカデカと書いていたのを思い出す。

〇〇さん、こんなクラスでごめんなさい。

 

③ヤンキーの卒業式

②のクラスで私は卒業を迎えて、多分卒業式をした。(卒業式の記憶はない)

卒業証書を片手に持ちながら体育館を出て、校舎に戻るとき、正門にヤンキーたちがいるのを見つけた。うちのクラスのヤンキーである。

卒業式出なかったんだな、と思った。

ヤンキーは髪を金、銀、白に染めて、こちらを睨んでいた。ゴツいバイクもあったと思う。

あのギンギラの髪の毛と、こちらをニヤニヤと伺う眼光だけ覚えている。

(例の最悪の担任が『あんたたち卒業式も出ずに何してんの〜〜〜???w』と大声を張っており、この人は本当に優等生よりもヤンキーが好きな金八先生の悪いとこどりオールスターなんだな、と思ったのを覚えている。)

卒業式に大人しく出ていられない、髪を染めてやる、でもやっぱり誰かに見てほしい、学校乗り込もうぜ、というリビドーの気持ちよさを感じた。大嫌いな田舎のクソダサヤンキー、私が大人しく国旗を見つめてる間に、お前らは杏林堂でメンズビゲンを漁っていたんだな。

 

 

苦しかったですか?学校は

戻ったとしてもあまり話したくないけど、あなたたちのことをたまに考えます。

 

 

メモ

何を食べても美味しいから、自分の舌は幸福なのだと思っていたけれど、

そこそこ裕福な家庭と、お料理が上手なお母さんと、食材は遠鉄ストアで、給食と、たまに出るカルディの自然派のおやつ

が全てだっただけで、大人になったら

業務スーパーの冷凍食品はまずいし OKストアの惣菜も最悪 100ローのパスタソースはゲロだし

幸福なのは舌ではなくて私でした

不味いものはたくさんあるけれど私の世界にないだけだったなあ

 

 

そんな感じです!!!

 

ここからメモ

 

・1日中曇ってるとずっと始まらない気がして苦手 でも晴れてて35℃だとずっと続くから嫌だ

 

・眠い時に見る一瞬の絵の名前が知りたい 80年が0.1秒になったみたいな画が脳を走る現象はなんだ 水槽の中?

 

・反ワクチンの人とちゃんと話してみたい(あくまでも対等に) 絶対に生き残ってやる、というやる気や気概がどこからくるのかが知りたい

本当に同じ地面にいるのか知りたい

 

・こんな見た目だから足元を見られる 様々な契約時に怖めのおじさんがいて欲しいのでおっさんレンタルを真面目に検討しているけれど、そのおっさんにも足元を見られたらどうしよう

※足元を見られる…こちらがお客様なのにタメ口を使われる、家の中のものや服を勝手に触られる、『それで?なに?』みたいな言葉遣いをされる

 

・晒し、という文化について考えたい

できたら人と話して考えたい

 

・帯化という現象を知った

すごく怖い 細かいガラスを踏んだ感じの嫌さがある ずっと見てると頭がチリチリして狂いそうになる

 

 

ゴミだって言ったのに!

知り合いが反ワク…陰謀論者…になってしまって悲しい!

思うに、不確定要素が多い事象がたくさん起こったときに、『自分はこの真相を知っているぞ!』と思って安心したいのだ

とても純粋で善い人が多く、みんなにも教えてあげなきゃ!というエネルギーに溢れている

小学生の頃、親の本棚に『マクドナルドを食べるとバカになる!』みたいな新書があって、それは多分ネズミの肉を使ってるとかなんとかのトンデモ本だったのだけれど、それをパラパラと読んだ次の日に、会う友達会う友達に マックってね〜 と話していた、、そんな感じです

分からないです 本当はマックの肉がネズミの肉かもしれないし、ワクチンは化学兵器かもしれないし頭の中の5Gはあるかもしれない 

でも分からない以上、反ワク…が世論になることはなく、そう思うと反ワク…の啓蒙活動をしている人がひどくかわいそうに思える

絶対に結果が出ることはない、徒労に終わると誰もが分かっていることに躍起になって取り組み、パワポをつくり、署名を集め、小さな世界で円陣を組んでいる 話を聞いてとねだる姿は子供のように美しい

彼らは本当に心が綺麗です、羨ましいくらい

マクドナルドはねずみの肉!頬を上気させながら友達に熱弁をふるっていた私のランドセルは深い赤、景色は一直線に続く田んぼ道、草の匂い

そういうのが、もうないので

 

 

少しだけ馬鹿にしていた友達が起業して、大嫌いになった人が新聞記者になって、ああそういうことかと思います

私と仲良くしてくれる人や語彙がみっちり詰まった吐きそうになるようなブログを書く人は全員井の頭公園玉川上水で自決をしようとしていて、結局はどれだけ頭の中のおしゃべりをやめさせるのかなのかもしれない。

鼻の穴にイヤホンを突っ込んで音楽を流した状態で口を開けると、口から音楽が流れると思うんだけど、そんな感じです。

あーーーーーー   って、

言ったとして、その中に世界があるような、宇宙があるような、それをうまく言えなくて、言ったつもりの

あーーーーーー

叫んでいる

頭の中で、或いは駅前で、教室で、あなたの前で!

聞こえますか、話しましょう