快楽のこと

先日身内が急死したのに、帰って来たその日にセックスしてしまった。事後、自分にびくっとした。快楽の権化みたいなの求めて満たされてんの。何もやけくそになって自暴自棄にした訳じゃない。押し倒されて無理やりって訳でもない。いつものように、流れるままに雰囲気で。多少ルーティン化されたそれ。隣に聞こえないように声を抑えて喘いで、我慢できなくて相手の肩を噛んで、口呼吸を封じられて涙を浮かべながら掠れた声で気持ちいいって言う。私。他人のセックスに興味ないすね。すみません。数時間前まで読経の間息ができないほど泣いて拾い骨でぶっ倒れといて、帰ってきた途端ベットを軋ませるって。こんなにも感情に節操がないのか?人間。一から十まで喪に服せとは言わないけど、あまりにも節操がないのでは。大学生、マジでただの性欲猿なのでは。世界で一番頭悪い。あんあんしている間にも関係者から相続に関するLINEが来ていて、事後パンイチでそれに返信する私。最低と、本当にただの人間な、私。死んだ身内だってあなたが永遠悲しんでるよりはいいと思うよ、じゃないです。それを言うのは遺された側じゃないね。

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朝イチで親戚から、身内が死んだから授業が終わったらこっちに来てくれ ていう電話があった。授業までまだ時間があったから、ごはん食べながら、録画した水曜日のダウンタウンを観た。ナレーションのなんかにふふって笑って、自分にびっくりした。一瞬でも身内が死んだ悲しみよりも松っちゃんの面白さが勝ってしまったこと。流石天下のダウンタウン。でもIPPONグランプリの時の松っちゃんの副音声は正直独りよがりが過ぎると思う。

四十九日まで水曜日のダウンタウンは撮り溜めする