東京
洗練されたもの、が怖い。
私の東京が苦手ないちばんの要因。東京駅から5分ぐらい歩いて丸の内中央ビルに入るとぞくぞくするし、自由が丘とか代官山はその街並みに寒気すらおぼえる。これディスりとかじゃない。
いわゆる下町って呼ばれるような浅草京橋とか近場だと吉祥寺のハモニカ横丁も、その“粗雑さ”すら洗練されている。
自然豊かな三鷹って言っても、その自然すら洗練っていう段階を経ているんだよ、全然自然じゃない。突然あそこをニュータウンにするって言ったら絶対各方面から反対が出てもみ消される。三鷹は自然豊かな場所。トトロの森。ジブリ美術館。
三鷹はそういう役割 表参道はオシャレを担う、下北沢はサブカルを担う、吉祥寺は住みやすさを担って秋葉原神田はオタクを背負う。
そういうのが体系になって、変わらないように崩さないようにって縛りがある。そうして体系がひとつのかたまりとして洗練されていく。めちゃくちゃ気持ち悪い。何度も言うけど東京が嫌いなんじゃない。気持ち悪いっていうのもgrossじゃなくてweird あーこういう時英語って便利。
この文章書いてたら冷や汗が止まらなくなってきて一旦スマホ再起動した。自分の中の禁忌に触れた気分。
クソ自己啓発みたいなこと言うけど、人間は不完全な訳ですよ。ていうか完全なんてないから自ずと、どれだけ頑張っても不完全からは抜け出せない。完全に近づくか遠ざかるかだけ。
洗練って怖くない?一種の洗脳なんだよ。
路上販売の腐ったみかんをぱくって食べながら歩いた帰り道とか、やったりやってなかったりする商店街とか、ヤンキーがぼやを起こして潰れたままのマクドナルドとか、
私の育った場所は、そういう。